愛人契約を結ぶ前はホステスとして働いていました。
比較的高級店と呼ばれるところだったので、会社の社長やお医者さんなど社会的ステイタスが多い男性が客として訪れます。
私自身はホステスとしてお金を稼ぐと同時に、玉の輿に乗りたくてその相手を探すためにこのお店を選びました。

客観的に見ても美人でスタイルはいい方だと思うので、お店ではオジサマ方には人気がありました。
ですが愛人に誘われる事はあっても玉の輿に乗れそうなチャンスはありません。
やっぱり男性はホステスに対して愛人にしたいとは思っても結婚相手にしたいとは思わないのかもしれません。
玉の輿は無理なのかもと諦めかけた時に「愛人契約を結ばないか?」と常連のオジサマに誘われました。

素敵なオジサマは愛人未体験

そのオジサマはロマンスグレーがよく似合う紳士で、お店でも物静かにお酒を嗜む感じです。
金払いもよく説教じみた事がない優しい雰囲気の男性で、妻一筋で愛人なんて作りそうにないタイプでその言葉は意外でした。
なので素直にその事を言うと、「今まで一度も愛人を作ったり浮気をした事はない」と言うのです。
ではなぜ私に愛人契約を持ちかけたのか疑問が残ります。

すると私の事を「初恋の人に似ているから」と少し照れくさそうに笑っている姿を見て、かなり年上の男性に対して可愛いとキュンとしてしまいました。初恋の人の事を未だに覚えていて思い出を大切にしている事と愛人に誘われたのが私だけという特別感が嬉しくて愛人になる事を承諾しました。

誠実で鳥籠の中で囲いたくないと私に自由をくれた

愛人のイメージと言えば、囲われて身体を求められる関係なんだと思っていました。
ですがホステスの仕事は辞めて欲しいけれど、束縛したい訳ではないから昼間は自由に過ごしてくれても構わないと言ってくれました。
そして時々一緒に食事をしたり、お酒を飲んでデートするだけでセックスは望んでいないというのです。
妻を裏切りたくないという誠実さの現れと、初恋を汚したくないという気持ちがあるようでした。

そのため月に2~3回デートを楽しむだけで、ホステス時代と同じぐらいの金額を稼ぐ事が出来ます。
昼間は自由にしてもいいという事だったので、玉の輿に乗るために医師との出会いを求めて昼間に医療事務の仕事に就く事にしました。

まずは医療事務の資格を取得し、自宅近くにある比較的大きい総合病院で就職先を決めました。
玉の輿に乗る事が出来たら愛人契約は終了させてもらう予定ですが、愛人としての稼ぎがあるからこそ焦らずじっくり相手を選べる精神的な余裕があるのだと思います。